2016.05.13

用語解説:共通報告基準(CRS)

 外国の金融機関の口座を通じた脱税及び租税回避に対応するため、OECD(経済協力開発機構)が策定した情報交換に関する国際基準。CRSとは、“Common Reporting Standard”の略である。各国の税務当局が行う自動的情報交換の対象となる非居住者の口座の特定方法や、情報の範囲等を共通化するもの。

 

 これを採用することにより、金融機関の事務負担が軽減し、金融資産の情報が効率的に交換されることにより、国際的な課税逃れが減少することが期待される。

 

 各国の税務当局は、それぞれ自国に所在する金融機関から非居住者(個人・法人等)に係る金融口座情報を報告させ、非居住者の各居住地国の税務当局に対して年一回まとめて互いに提供することとされている。金融口座情報を報告する義務を負う金融機関には銀行、証券会社、信託銀行、保険会社が含まれる。報告の対象となる口座情報は、口座保有者の氏名・住所、納税者番号、口座残高、利子・配当等の年間受取総額等とされている。

 

 金融機関は、共通報告基準に定められた手続に従って、口座保有者の居住地国を特定し、報告すべき口座を選別する。具体的には、新規開設口座については金融機関が口座開設者から居住地国を聴取する等して居住地国を特定し、既存の口座については金融機関が口座保有者の住所等の記録から居住地国を特定することにより、報告すべき口座の選別が行われる。


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